2015年Webデザインのトレンドと2016年のトレンド
2015年も新しいWebテクノロジで革新的なWebデザインや手法が生まれた一年だったのではないでしょうか。
今回は、2015年のWebテクノロジ全体を振り返り2016年のWebトレンドを考えてみようと思います。
まず、2015年年初のsitePointの記事から。
10 Web Predictions for 2015
- レスポンシブ対応の画像対応が本格展開開始される
- Webコンポーネントのさらなる進化
- Node.jsがメインストリームとなり
- フレームワークの限界
- Googleにとっては厳しい1年になる
- Chromeのシェアは更に増加する
- IEのシェアはFirefoxの下になる
- モバイルユーザーの増加
- ハードウェアパフォーマンスを再評価するタイミング
- 翻訳機能が飛躍的に向上する
結果はどうだったでしょうか。
個人的な主観も入りますが、多くは的を射た予測だったのではないでしょうか。
レスポンシブルなWebデザインは様々な手法で普及し始めましたし、ブラウザシェアはChromeが着実に伸ばしました。
またフレーワークのサイトも大きく減り、スマートデバイスユーザの増加はもちろんのこと、iWatchなどのスマートウェアラブル端末の登場によりさらなるユニバーサルユーザインターフェースが登場もした年になったと思います。
この業界はマーケットトレンドに左右されやすいですし、ここ数年のAd Techベンチャー企業の台頭が物語るように新しいWebテクノロジが生まれました。
その結果ここ数年は流行り廃りのサイクルが早くなってきた様にも感じています。
では、2016年のwebトレンドはどうなっていくのでしょうか。
色々なメディアでは様々なトレンド予測もされていますが、個人的には以下の2点にフォーカスしたいと思います。
1. スクロールデザインの拡大
2016年もスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末がシェアを伸ばし続けるでしょう。
その環境の中でスクロールデザインは、王道の手法として2016年のトレンドとして捉えられるのではないでしょうか。
実際にPCからではなく、スマートフォンからのアクセスが主流となったこの状況を踏まえても、
スマートフォンからのアクセスユーザをケアするという考えではなもうなくなるのかもしれないです。
そう、主戦場はPCからスマートデバイスに変わったのです。
実際に海の向こうアメリカでは、ここ2年ほどでスクロールデザインのサイトは着実に増えています。
ただ、これまで複数のページに分割していたコンテンツを単に1ページに並べれば良いのでしょうか。
答えは”No”です。
スクロールデザインは、上部から下部まで一貫したひとつのストーリーになっていることが強く求められます。
あくまでもストーリーの流れを大切に、1ページで構成できる内容はなるべく1ページにまとめて、
むやみにページ遷移を促さないことが最大のポイントになるはずです。
参考に以下のサイトを紹介します。
スクロールデザインの特徴を生かし、よりプロアクティブに製品の特徴を視覚的に訴求しているサイトです。
Volkswagen
縦と横をストレスなく使える非常に参考になるデザイン。
Chiles Grill
一見すると文字数が多いですが、バランスが非常によく、訪れるユーザはストレスなく目に入ってくるデザイン。
2. CMS・アクセス解析とパーソナライゼーション・セグメンテーション
既に多くのサイトで導入されているCMSですが2016年からトレンドが少しづつ変わるかもしれません。
多くの方は、やっぱり一番は”WordPress”だよね。と仰る方も少なくないかと思います。
単純なシェアで見比べると日本では、”Movable Type”や”XOOP”などが上位を占めるのではないでしょうか。
ただ、海の向こうアメリカでは、昨年から”Drupal”や、”Joomla”などが急激にシェアを伸ばしはじめてます。
決してwordPressが万能ではないことも、構成するサイトの特性によっても優劣があるので
wordPressがダメとか、次に流行するCMSはこれだ!! なんて事は言えません。
ただ、今まで更新・運用という管理者側の利便性を高めてきたCMSですが、今後ここにパーソナリゼーションと、
セグメンテーションというサイト訪問者を二つのキーワードが組み合わさってくるかもしれません。
このパーソナリゼーション、セグメンテーションを考えるにはアクセス解析が必須となります。
アクセス解析ツールもCMSに並んで多くのWeb管理者が利用しているツールではないでしょうか。
ご存知のアクセス解析ツールは何ですか?と聞いても先ずは”Google Analytics”というくらいマーケットは存在感があります。
もちろん、Google Analytics以外でも解析ツールが乱立しています。
ただ実は最近海外ではGoogle Analyticsも「機能としてもそろそろ限界かな!?」と言われていたりもしています。
というのは
- いかにはやくPDCAをまわしサイトを効率よく改修できるか。
- いかにユーザに適切なコンテンツを提供できるか。
という2点が事が今後サイトのCVRをあげるために重要になってくるはずです。
そのためには、今までと違った視点・次元でPDCAをまわし改善する事が不可欠となってきます。
このような状況の中で、
- 今利用されているCMS
- アクセス解析でどこまで対応ができるか。
という新しい壁にぶつかることもあるでしょう。
すこし長い目で今後のCMS・アクセス解析の進化を見守っていくタイミングかもしれません。
他にも沢山注目したいトレンドがありますが、またの機会にしたいと思います。
どちらにせよ今年もまだ始まったばかり。2016年のWebトレンドはまだ誰にもわかりません。
また数ヶ月後にでも振り返ってみると面白いかもしれませんね。
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